中国の先月の新築住宅の販売価格は、将来の値上がりへの期待から全体の9割の都市で前の月より上昇し、特に大都市の上昇率が高止まりしていて、中国で住宅バブルへの警戒感が強まっています。中国の国家統計局によりますと、先月の新築住宅の販売価格は、全国70都市の9割にあたる63の都市で前の月より上昇しました。このうち大都市では価格の上昇率が高止まりしていて、北京で4.9%、上海で3.2%、南部の広州で3.1%、それぞれ上昇しています。この結果、過去1年間の上昇率は、上海が39%、北京が30%、広州が23%など、いずれも過去10年で最大規模の上昇で、大都市を中心に住宅バブルが起きているという指摘も出ています。これは中国政府が地方の膨大なマンション在庫を解消して景気を下支えしようと、住宅ローンの規制緩和といった販売促進策を打ち出す中で、将来の値上がりへの期待から大都市の不動産に資金を振り向ける動きが加速したためです。取り引きの過熱を受けて中国政府は、一部の都市では一転して販売を抑えるための規制の強化を急いでいますが、依然として上昇傾向が続いていて、中国で住宅バブルへの警戒感が強まっています。
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中国を訪問しているフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、習近平国家主席と初の首脳会談を行う予定で、南シナ海の問題での対立を避け、関係改善を優先する姿勢を示すことで経済支援を引き出したいという思惑がありそうです。18日から中国を訪問しているフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、北京で中国政府による歓迎式典に出席したあと、習近平国家主席と初の首脳会談を行う予定です。19日夜、北京で記者会見したドゥテルテ大統領は、習主席との会談で南シナ海の問題をどのように取り上げるのか質問されると「私は習主席がこの問題に言及し、私に返答を求めるまで待たねばならない。何か口を出すことで善意を壊したくない」と述べて、自分から突っ込んだ議論をするつもりがない考えを示しました。そして、「今は言い争いをすべき時ではない」とも述べて、中国との関係改善を優先する姿勢を示し、大規模な経済支援を引き出したいという思惑があるものと見られます。一方、中国側も、大統領の訪問について王毅外相が「歴史的な訪問で、両国関係の新たなスタートになるものだ」と歓迎したほか、国営メディアも連日、好意的な報道を続けています。南シナ海の問題で鋭く対立してきた両国が関係改善に大きく踏み出せば、地域情勢にも大きな影響があると見られるだけに、首脳会談の結果に注目が集まっています。
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独自の宇宙ステーションの完成を目指す中国で、17日に打ち上げられた有人宇宙船が、19日、宇宙実験室とドッキングし、その後、2人の宇宙飛行士が実験室に移りました。今後、2人は30日間にわたって実験室に滞在する予定で、技術力を高めたい考えです。宇宙船「神舟11号」は、空軍パイロット出身の2人の宇宙飛行士を乗せ、17日に中国内陸部にある発射センターから打ち上げられました。「神舟11号」は、日本時間の19日午前4時半すぎ、高度393キロ付近で、先月打ち上げた宇宙実験室「天宮2号」とドッキングし、そのおよそ3時間後、2人の宇宙飛行士が相次いで実験室へと移りました。国営テレビは、実験室に移った2人がカメラに向かって手を振る様子などを中継で伝え、「新たな歴史を切り開いた」と、今回のプロジェクトを大々的に取り上げています。ドッキングを行った高度は、中国が2022年ごろに完成を目指している独自の宇宙ステーションの想定高度とほぼ同じだということです。今後、2人の宇宙飛行士は、中国としては、これまでで最長になる30日間にわたって宇宙に滞在する予定です。さらに、来年には、物資を届ける宇宙輸送船「天舟1号」も打ち上げて、この宇宙実験室にドッキングさせる計画です。中国としては、相次ぐ打ち上げやドッキングを通して、独自の宇宙ステーションの運用のための技術力を高めたい考えです。中国 独自の宇宙ステーション開発目指...
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中国を訪問しているフィリピンのドゥテルテ大統領は、日本時間の19日午後8時すぎ、北京のホテルで記者会見しました。この中で、20日の習近平国家主席との首脳会談で、南シナ海の問題をどのように取り上げるつもりかという質問に対し、ドゥテルテ大統領は「習主席に言おうと思っているのは、この問題で厳しい立場をとりたくないということだ。今はこの問題への対処を求めたくはない。習主席が私に直接この問題を持ち出すのを待つべきだ」と述べました。さらに、ドゥテルテ大統領は「中国側とのよい雰囲気を壊したくない」とも述べ、首脳会談では南シナ海の問題を突っ込んで議論するのを避け、中国との関係改善を優先する姿勢を示しました。
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ジカ熱やデング熱など、蚊を媒介する感染症への対策が課題となっているシンガポールでは、人工的に繁殖能力を失わせた蚊を自然界に放出する実験が新たに始まりました。シンガポールで18日から始まった実験は、ヒトを刺さないオスの蚊を、「ボルバキア」と呼ばれる特殊な細菌に感染させることで繁殖能力を失わせたうえで、自然界に放すものです。実験は国内の3か所で行われ、このうちシンガポール中部の住宅街では、およそ3000匹の蚊が一斉に放出されました。シンガポール政府は、放された蚊が生息する場所や範囲について今後半年かけてデータを収集し、その後シンガポール全土で蚊を放出する計画です。赤道直下のシンガポールでは、ことし8月にジカ熱の集団感染が発生し、感染者は400人を超えたほか、デング熱の感染者もことし1万人を超えるなど、蚊が媒介する感染症への対策が課題となっています。シンガポール環境保健研究所のヌン・リー・チン所長は「ボルバキアに感染した蚊の放出を続けることで、蚊の個体数を減らすことができる」と話しています。同じような実験はオーストラリアやブラジルなどでも行われ、一定の効果が確認されているということで、シンガポールでも新たな感染症対策として期待されています。
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