世界は一層不確定な時代に突入した。
ブラックスワンが急増し、一部の国や地域の民族主義、保護主義が如実になり、テロが日常的に脅威となり、温暖化が原因で世界各地が異常気象となっている。各国の社会問題も一層複雑になり、エネルギー資源不足、環境への負担増加、経済発展の不均衡、貧富の差の拡大などが問題となっている。
このような不確定要素が重なっているのを背景に、世界各国は皆「持続性」を追求し始めている。
日本政府は今、科学技術政策の基本指針「ソサエティー5.0(超スマート社会)」を打ち出している。その特徴は、経済繁栄を一番の発展目標にするのではなく、「人」を中心とした新型社会構築に取り組み、環境汚染や過度な都市化、出産率の低下、高齢化などの社会問題を解決することを目指している。