国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の外側に、トルコが開発を進めている、通信衛星用の電子部品が入った実験装置をロボットアームで取り付ける作業が行われ、その様子が関係者に公開されました。
公開されたのは、日本の実験棟「きぼう」の外側に、およそ40センチ四方の実験装置を取り付ける作業です。
つくば市のJAXA=宇宙航空研究開発機構にある、「きぼう」の管制室には、作業を依頼したトルコの大使らが訪れ、中継映像で作業の様子を見守りました。
実験装置の中には、トルコが開発を進めている通信衛星用の電子部品が入っていて、強い放射線が飛び交う宇宙空間に1年ほどさらしたあとで、影響を調べるということです。
作業は13日午前10時ごろから行われ、午後5時前に実験装置の取り付けが完了すると、トルコの関係者らが拍手をして作業の成功を祝っていました。
作業のあと会見したJAXAの有人宇宙技術部門の浜崎敬部門長は「日本とトルコの最初の協力ミッションで、すばらしいスタートを切ることができました。今後もこうした国際協力で成果を上げていきたい」と話していました。