24日のニューヨーク株式市場は、小売関連の銘柄を中心に買い注文が広がって、ダウ平均株価は小幅ながら値上がりし、11営業日連続で最高値を更新しました。
24日のニューヨーク株式市場は、取り引き開始直後から最高値の更新が続く警戒感を受け、売り注文が増える展開になりました。
その後、共和党が提案している輸出の際の税負担を軽くする一方、輸入の際の負担を重くする法人税の見直し案の調整が難航しているという見方から、この案に反対している小売関連の銘柄を中心に買い注文が広がりました。
このためダウ平均株価の終値は、前日より11ドル44セント高い、2万821ドル76セントと、11営業日連続で最高値を更新し、1987年以来、30年ぶりの記録となりました。
市場関係者は「トランプ大統領の政策への期待感は根強くある一方で、具体的な内容がはっきりしておらず、高値が続いていることへの警戒感が高まっている。来週、28日に行われるトランプ大統領の議会演説で、税制改革やインフラ投資などについて、どのような考えを示すのか注目が集まっている」と話しています。