日中国交正常化45年 来月北京で記念の歌舞伎公演
日本と中国の国交が正常化してからことしで45年となることを記念して、来月、北京で日本の伝統芸能、歌舞伎の公演が行われることになりました。
これは、日中の政府関係者のほか、出演する中村鴈治郎さんや中村芝翫さんなどが7日都内で記者会見を開き、発表しました。
それによりますと、公演は、ことし日中国交正常化45年となるのに合わせ、国際交流基金が主催し、来月18日から20日までの3日間、北京の劇場で行われます。
上演されるのは、源義経の都落ちを題材に武将の悲哀などを描き、荒々しい演出が特徴の「義経千本桜鳥居前」など、3つの演目の予定です。
企画に関わった松竹によりますと、今回、公演のためおよそ100人が北京を訪れる計画で、中国での本格的な歌舞伎の上演は10年ぶりだということです。
会見で中国の程永華大使は「中日国交正常化45周年の年の最初に、日本の代表的な歌舞伎俳優の皆さんが、中国公演をされるということは必ず中国の多くの人たちから喜ばれ、歓迎されると思います」と話していました。
また、中村芝翫さんは「次の世代であるうちの息子たちも一緒に行って芝居をやります。少しでも歌舞伎の文化を理解してもらえるよう一生懸命努力してまいります」と意気込みを話しました。