富岡製糸場などとともに世界遺産に登録された群馬県藤岡市の「高山社跡」で、地元住民などが参加して火災に対応する訓練が行われました。
群馬県藤岡市の「高山社跡」は、明治時代に蚕を育てる技術を教えた拠点で、3年前、富岡製糸場などとともに世界遺産に登録されました。
5日は地元住民や市の職員、それに「高山社跡」のガイドなど、およそ30人が参加して火災に対応する訓練が行われました。訓練は2階建ての建物の1階から火が出たという想定で行われ、市の職員が屋内の火災報知機を押して火事を知らせると、ガイドが見学者を建物の隣にある空き地に避難させました。
このあと、参加者は消防から初期消火の手順について説明を受け、火に見立てたコーン標識に向けて訓練用の消火器で放水していました。
藤岡市文化財保護課の森田絵里菜主事は「重要な世界遺産なので、後世に伝えるためにもこうした訓練を大切にしていきたい」と話していました。