トランプ大統領 「不法移民が投票」大規模調査行う意向
アメリカのトランプ大統領は、去年の大統領選挙で、クリントン氏の得票総数がみずからを上回ったのは、数百万人の不法移民が不正に投票したためだと主張し、大規模な調査を行う意向を示しました。
アメリカのトランプ大統領は、23日、上下両院の指導部と会談し、メディアによりますと、去年の大統領選挙でクリントン氏の得票総数がみずからを上回ったのは、数百万人の不法移民が不正に投票したためだと伝えたということです。
さらに25日、トランプ大統領はみずからのツイッターで「同じ人物が2つの州で有権者登録したり、不法滞在者や、すでに死亡した人が登録されたりしているケースについて大規模な調査を命じ、結果によっては、投票の手続きを強化する」と投稿し、大規模な調査を行う意向を示しました。
また、ホワイトハウスのスパイサー報道官は25日の記者会見で「必要な措置をとりこの問題を解明して不正投票を防ぐことが、国民にとって最善の利益となる」と述べ、調査の必要性を強調しました。
トランプ大統領やホワイトハウスは、これまでのところ、不正投票があったとする具体的な根拠は示しておらず、アメリカの主要メディアは批判的に伝えているほか、共和党のライアン下院議長も「不正の根拠はない」と否定するなど、波紋が広がっています。