将棋 引退決まった加藤九段「まだ整理がついていない」
日付:
2017-01-18
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19日、現役を引退することが決まった史上最年長の将棋棋士、加藤一二三九段が、20日の対局のあと「今はまだ整理がついていない」と心境を語りました。
加藤一二三九段(77)は、昭和29年に当時の史上最年少記録となる14歳7か月の若さでプロ棋士になり、タイトルを合わせて8期獲得するなど、将棋界を代表する棋士の1人として活躍してきました。
77歳を迎えた今月には史上最年長の将棋棋士となりましたが、19日、同じクラスで競合する別の棋士が勝ち星を挙げた結果、順位戦の最も下のクラスの中で下位にとどまることが確定し、規定によって、残された対局を終えた時点で現役を引退することが決まりました。
加藤九段は一夜明けた20日、東京・渋谷区の東京将棋会館で棋聖戦の予選に臨みました。対局のあと報道陣から引退が決まった心境を問われると、「引退という成績になったが、対局が続くかぎりは引退ではないので、時期が来たら正式に話したい。今はまだ整理がついていない。まだ対局は残っているので、これまでどおりにやりたい」と話しました。
加藤九段は20日の対局に勝利し、今後、この棋聖戦など残された棋戦で勝ち進むかぎり対局を続け、すべてを終えた時点で現役を引退することになります。