菅官房長官は午後の記者会見で、沖縄のアメリカ軍北部訓練場の地元自治体が、先に返還された跡地を含む原生林の世界自然遺産への登録を目指していることに関連して、今週中にも一部の登録をユネスコ=国連教育科学文化機関に推薦することを決定する考えを示しました。
沖縄のアメリカ軍北部訓練場をめぐっては、地元の国頭村や東村が、先に返還された跡地を含む原生林の世界自然遺産への登録を目指しています。
これについて、菅官房長官は午後の記者会見で、「奄美大島や沖縄本島北部などには、国際的にも貴重な固有種が存在し、生物多様性という面でも極めて重要な地域だ。登録を実現させて、地域が一層発展するよう全面的に支援したい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「世界自然遺産登録について、早ければ今週中にも正式に推薦することを決定して、2月1日までにユネスコに推薦書を提出し、平成30年夏の登録を目指していきたい」と述べました。
一方、菅官房長官は、国頭村や東村から北部訓練場の一部返還で地方交付税が減らされるのではないかと懸念が出ていることについて、「返還にご協力いただいているので、減額になることは避けるべきだ。従前どおりの形で考えている」と述べました。