日本が国連に加盟して60年になるのを記念する催しが国連本部で開かれ、パン・ギムン(潘基文)事務総長は、世界の平和と安定に向けて日本と国連の関係がさらに強まるのを楽しみにしていると述べ、日本の役割に期待を示しました。
この催しは、日本が国連に加盟してから今月で60年になるのを記念して、19日、ニューヨークの国連本部で開かれ、日本の左官職人が制作した土壁に参加者たちが、こてを使ってメッセージを彫り込みました。
このうち、国連のパン・ギムン事務総長は漢字で「平和」という2文字を彫り、「平和はすべての人の希望と夢だ。世界の平和と安定を築いていくうえで、日本との関係がさらに強まるのを楽しみにしている」と述べ、日本の役割に期待を示しました。
その下に「信じる」の「信」という漢字一文字を彫った日本の別所国連大使は「国際関係には信頼が必要だ。事務総長が平和と書かれたので、それを支える形でこの字を選んだ」と述べました。
また、韓国のチョ・テヨル(趙兌烈)国連大使は「平和は米とパン」とハングルで書いたうえで、日本は今後も世界の平和に貢献してほしいと述べました。
日本は1956年の12月18日に国連に加盟し、現在、アメリカに次ぐ国連分担金を拠出しているほか、安全保障理事会の非常任理事国を国連加盟国で最多となる11回務めています。