科学分野 ことしの10人 重力波観測まとめ役などに
日付:
2016-12-19
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世界的な科学雑誌「ネイチャー」は19日、ことしの科学の分野での重要人物10人を発表し、宇宙空間にできたゆがみが波となって伝わる重力波を、世界で初めて観測した国際研究チームのまとめ役の物理学者などが選ばれました。
「ネイチャー」は毎年、科学の分野で、その年を象徴する研究を行った人など10人を選んで特集しており、おととしには、iPS細胞由来の目の細胞を移植する世界初の臨床研究を行った、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが選ばれています。
19日にことしの10人が発表され、このうち重力波を初めて観測した国際研究チームの物理学者、ガブリエラ・ゴンザレス ルイジアナ州立大学教授は、1000人以上の科学者をまとめて、ことし最大の発見に大きく貢献したと評価されました。
また、人工知能の技術を使って、世界最強とされる囲碁の棋士を破ったコンピューターソフト「AlphaGo」を開発したイギリス人研究者、デミス・ハサビスさんについて、急速に発達する人工知能の可能性を示したとしています。
このほか、ジカ熱の妊婦への感染と、小頭症の子どもが生まれることの関係についての研究をリードしたブラジル人の研究者なども選ばれました。
一方、日本からは選ばれませんでした。
ネイチャーは、ことしの10人について「大きな役割を果たし、世界に変化をもたらす可能性を示した」としています。