大手自動車メーカーのホンダは中国市場に向けた乗用車の生産体制強化のため、中国で6か所目となる工場を新たに建設することになり、8日、現地で起工式が行われました。
ホンダは、中国国内に乗用車の生産工場を5か所、展開していますが、新たに湖北省の武漢市に合弁会社が6か所目の工場を建設することになり、8日、現地で起工式が行われました。
総工費は日本円でおよそ490億円で、2019年前半に稼働を始める計画で、これによってホンダは中国国内での生産能力を今の113万台から125万台へ10%余り引き上げます。また、新たな工場では、今後、中国での投入を視野に入れているエンジンと電気モーターを組み合わせた従来のハイブリッド車に充電して走れる機能をつけたプラグインハイブリッド車や電気自動車の生産にも対応できるとしています。
ホンダは当初、新工場を去年、着工することを検討していましたが、中国経済の減速で市場の先行きが不透明になったとして、いったん凍結していました。しかし、8日の式典で八郷社長は「中国市場はさらなる発展と成長の可能性がある」と述べて、中長期的に需要の拡大が見込めるとして生産体制の強化に踏み切ったことを明らかにし、世界最大の中国市場への戦略をめぐり、今後、ほかの自動車メーカーの対応が注目されそうです。