急速な経済成長に伴い深刻な大気汚染も広がっているインドで、日系の自動車メーカーがエコカーを紹介するイベントを開き、ハイブリッド車をアピールしました。
このイベントは、燃費がよく排ガスが少ないエコカーの車両や技術を紹介するため、トヨタ自動車が23日にインドの首都ニューデリーで開いたものです。
イベントでははじめに、インドの環境の専門家が、急速な経済成長に伴って首都などで車両の数が増え、大気汚染が世界最悪のレベルになっている状況を説明しました。このあと、ハイブリッド車のエンジンの開発にあたっているトヨタの専門家が、エコカーとしてのハイブリッド車の性能や技術を説明しました。
会場では、ハイブリッド車のバッテリーやエンジン内部の模型などが展示されたほか、ハイブリッド車の試乗会も行われました。
トヨタのインド法人の立花昭人社長は「大きなマーケットが見込まれるインドで環境によい自動車を届けることが、私たちがこの国に貢献できることだと思う」と話していました。
深刻な大気汚染を受けて、インド政府はヨーロッパ並みに自動車の排ガス規制を強化する方針で、トヨタを含め市場の60%以上を占める日系の自動車メーカー各社は、ハイブリッド車の普及に力を入れることにしています。