9日のニューヨーク商品取引所では、アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏の優勢が伝えられ、不透明な政策で経済が混乱することへの懸念から、安全資産とされる金を買う動きが強まり、金の先物は大きく値上がりしています。
9日のニューヨーク商品取引所では、アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏の優勢が伝えられたことを受けて、不透明な政策で経済が混乱することへの懸念から、リスクを避けようという動きが強まっています。
このため、比較的安全な資産とされる金を買う動きが強まり、金の先物価格は前日よりおよそ5%値上がりし、節目となる1オンス=1300ドルを上回りました。
これは、1日の値上がりとしては、イギリスの国民投票で大方の予想を覆してEU=ヨーロッパ連合からの離脱が決まった直後のことし6月下旬以来の上昇幅となります。
一方、ニューヨーク原油市場では、リスクが高い資産として売り注文が増え、原油の先物価格は時間外の取り引きで、一時、前日よりおよそ4%安い1バレル=43ドル台前半に値下がりしました。