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トランプ氏勝利 各国の反応は

日付: 2016-11-07
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アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が勝利したことに対する各国の反応をまとめました。

中国主席「衝突も対抗もせず 両国の協力に期待」

習近平国家主席はトランプ氏に祝意を示すメッセージを送りました。

国営メディアによりますと、この中で習主席は「最大の発展途上国と最大の先進国、それに世界の2大経済大国として、両国は世界の平和と安定を守り国際的な発展や繁栄を促すうえで、特殊で重要な責任を担っている」としています。

そのうえで「長期にわたり健全で安定した両国関係を発展させていくことは、両国国民の根本的な利益と合致するもので、国際社会の期待でもある。私は両国関係を非常に重視しており衝突も対抗もせず、ウィンウィンの原則の下、あなたとともに両国の協力を進めていくことを期待している」として米中関係の安定が重要だという立場を強調しました。

ロシア大統領 米ロ関係改善へ協力に期待

ロシアのプーチン大統領は、トランプ氏に対し勝利を祝う電報を送りました。

ロシアの大統領府によりますと、祝電の中でプーチン大統領は、米ロ関係を現在の危機的な状況から抜け出させるとともに直面する国際問題の解決や、世界規模の安全保障上の懸念に対する効果的な対策を見いだすため、互いに協力していくことに期待を示したということです。

また、プーチン大統領は、両国は平等であるとともにそれぞれの立場を考慮するという原則に基づいて建設的な対話を行うことは、両国民や国際社会の利益にかなうと信じていると伝えたということです。

韓国大統領「同盟関係発展へ協力強めたい」

韓国大統領府によりますと、パク・クネ(朴槿恵)大統領は、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏に宛てて祝辞を出し、「北をめぐる問題など懸案事項の解決とアメリカとの同盟関係の発展のため協力をさらに強めていきたい」として、米韓関係の強化に期待を示しました。

一方でトランプ氏は、韓国に対して駐留するアメリカ軍の経費の負担を増やすよう求める考えを示したほか、北朝鮮に対抗するために韓国が核兵器を保有することは否定しない考えを示しています。

こうしたことから大統領府は、9日午後、NSC=国家安全保障会議の常任委員会を開き、トランプ氏のこれまでの発言を分析し、韓国が受ける影響などについて協議しました。

大統領府によりますとNSCのあとパク大統領は、「アメリカとの関係は外交や安全保障、経済に及ぼす影響が大きい。トランプ政権との関係発展を進めていくため政策を綿密に検討していく必要がある」と述べ、トランプ氏が大統領に就任する前の段階から意思疎通を図るよう指示しました。

「ドゥテルテ大統領は両国関係構築に期待」

同盟国であるフィリピンの大統領府は9日、「ドゥテルテ大統領はトランプ氏の勝利を心からお祝いする」とする声明を発表しました。

さらに声明では、「ドゥテルテ大統領はお互いが尊重し合い、共通の利益のもと、両国が関係の構築に取り組むことを期待している」としています。

ドゥテルテ大統領は9日夜、訪問先のマレーシアで現地に住むフィリピン人の会合に出席して講演する予定で、これまで距離を置く姿勢を取ってきたアメリカとの関係についてどのような発言をするのか注目されます。

豪首相「共通の利益持つ2国間の絆は強い」

同盟国オーストラリアのターンブル首相は9日夜、トランプ氏に祝意を示すとともに「共通の国益を持つ2国間の絆はとても強い。オバマ政権と同様トランプ新政権のアメリカとも一緒に進んでいく」と述べました。

ただ、オーストラリアでは内政を重視するとするトランプ氏の外交政策は不透明だという指摘も出ています。アメリカ政治が専門のシドニー大学のブレンドン・オコーナー准教授は「トランプ氏は予測不可能で、これまでの発言をそのまま受け止めてよいかはかりかねる。南シナ海のような敏感な問題で彼の政策がうまく通用するかはわからない」として、新政権の出方をしばらく見極める必要があるという見方を示しています。

また、オーストラリア北部のダーウィンにはアメリカ海兵隊の部隊が駐留し、来年までには現在の2倍の2500人に拡大することになっていますが、同盟国にこれまで以上の負担を求める考えを示してきたトランプ氏が、駐留部隊を巡ってオーストラリアにどのような要望を出すかにも関心が集まりそうです。

英首相 EU離脱を視野に貿易関係強化に期待

イギリスのメイ首相は声明を出し、「激しい選挙戦の末の勝利を祝福する」として、祝福のメッセージを送りました。
そして、アメリカとイギリスは自由と民主主義に基づく特別な関係を築いてきたと指摘したうえで、「現在も、これからも貿易や安全保障の分野で強いパートナーであり、2国間の繁栄に向けてトランプ氏と仕事をすることを楽しみにしている」と述べ、大西洋同盟を維持するとともにイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱を視野に貿易関係の強化にも期待をにじませました。

EU大統領と委員長 早期の首脳会談を

EUのトゥスク大統領とユンケル委員長は9日、共同でトランプ氏に書簡を送り祝意を示しました。

この中で「大西洋をまたぐアメリカとヨーロッパの関係はこれまで以上に重要だ。過激派組織IS=イスラミックステートや、ウクライナの主権を脅かす国の存在、気候変動や難民問題など、かつてなく深刻な課題を克服するには、互いの協力が欠かせない」と述べ、トランプ氏の大統領就任後、できるだけ早く首脳会談を行いたいという考えを示しました。

一方で、EUは世界最大の自由貿易圏の構築を目指してアメリカとの自由貿易協定の早期締結を目指していますが、保護主義的な姿勢を示すトランプ氏の下で交渉が暗礁に乗り上げることも懸念されています。

また、トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構を通じたヨーロッパの安全保障への関与に消極的と見られることから、ロシアの脅威や中東情勢の混迷が深刻化する中、NATOの枠組みとは別にフランスやドイツが中心となりEU共通の防衛政策の強化に乗り出す可能性も指摘されています。

NATO事務総長 深い関与を求める

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は9日、声明を発表し、「次期大統領に選ばれたトランプ氏と仕事をすることに期待している」と述べて祝意を表しました。

そのうえで「NATOはサイバー攻撃やテロなど新たな脅威に直面しており、アメリカの指導力はこれまで以上に求められている。70年近くにわたって築いた強固な同盟関係は、アメリカのためにもヨーロッパのためにも重要だ」と述べて、アメリカが引き続きNATOに深く関与していくよう強く求めました。

アメリカはNATO内で圧倒的な軍事規模をもち、予算のおよそ70%を拠出しています。
しかし、トランプ氏はほかのNATO加盟国の負担の増加を求めるなど積極的な関与に慎重な姿勢を示していることから、NATO内ではトランプ体制のもとでアメリカの安全保障政策にどのような影響が出るのか懸念する見方が出ています。

フランス極右政党党首 ツイッターで祝福

フランスの極右政党「国民戦線」のルペン党首はツイッターで、「アメリカの新しい大統領のドナルド・トランプ氏、そしてアメリカの皆さん、おめでとう」などと述べ、トランプ氏を祝福しました。

トルコ首相 IS壊滅へ連携呼びかけ

トルコのユルドゥルム首相は、首都アンカラで行った演説の中でトランプ氏への祝辞を述べたうえで、「長く続いてきたトルコとアメリカとの関係はこれからも途切れることはない。テロとの戦いを重視し、地域の平和と安定を優先した政治を今までと同じように同志として続けていこう」と述べ、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅などに向け、引き続き連携していくことを呼びかけました。

一方で、トルコ政府がことし7月のクーデター未遂を企てたとして、アメリカ政府に引き渡しを求めているギュレン師について「できるだけすぐに引き渡してくれれば、両国は新しいスタートをきれるだろう」と述べ、迅速な対応を改めて求めました。

イラク首相「テロに立ち向かうイラクへの支援に期待」

アメリカの支援を受けて過激派組織IS=イスラミックステートに対し大規模な軍事作戦を進めているイラクのアバディ首相は声明を出し、トランプ氏の当選に祝意を表したうえで、「イラクはテロとの戦いを最前線で進めている。世界とアメリカがテロに立ち向かうイラクへの支援を続けることを期待している。テロは、イラクだけでなく世界の脅威だ」と述べ、引き続きアメリカとテロとの戦いで協力していきたいという考えを強調しました。

イラン原子力庁報道官「核合意の履行続ける」

イランとの核合意を破棄する考えを示している共和党のトランプ候補が当選を確実にしたことについて、イラン原子力庁の報道官は現地メディアに対し、「合意の履行を続ける」と述べ、イランとしては核開発を制限する見返りに経済制裁の解除を可能にしたアメリカなどとの合意を守っていく姿勢を強調しました。

しかし、その一方で「あらゆる展開に備えている」とも述べ、トランプ新政権がイランの核開発を巡って、実際にどのような政策を打ち出してくるのか、慎重に見極めていくものと見られます。

 

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