日本を訪れているミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問は、経団連の榊原会長らと会談し、日本から投資を呼び込み、両国の持続的な経済成長につなげたいという考えを示しました。
ミャンマーの政権を事実上率いているアウン・サン・スー・チー国家顧問は、政権発足後初めて日本を訪れていて、4日は経団連や日本商工会議所などが開いた懇談会に出席しました。
この中で榊原会長は「ミャンマーに進出した日本企業はこの5年で6倍に増加し、300社を超えている。今後も日本の技術やノウハウなどを活用した協力関係を強化していきたい」と述べたうえで、ミャンマーのビジネス環境を整備するよう求めました。
これに対しアウン・サン・スー・チー氏は「ミャンマーと日本は個人のレベルでも政府の間でも長期にわたった関係があり、これまでの支援に感謝している」と述べました。
そのうえでスー・チー氏は「日本から投資する企業には、ミャンマーでどんな課題に直面しているか伝えてほしいし、ともに解決していきたい。ミャンマーの将来に、そして、より大きな世界の将来に投資をしているという自信を持っていただきたい」と述べ、日本からさらに投資を呼び込み、両国の持続的な経済成長につなげたいという考えを示しました。