北朝鮮は、ピョンヤンを訪れている中国の外務次官らと会議を開いて、中朝国境での新たな橋の建設などを話し合ったことを明らかにし、核やミサイル開発の問題で北朝鮮への国際的な圧力が強まる中でも、経済交流は続けようという中国の姿勢が鮮明になっています。
24日から中国外務省の劉振民次官らの代表団がピョンヤンを訪れていて、25日は中国が66年前に朝鮮戦争に参戦したことを記念する塔に献花して、両国の伝統的な友好関係を強調しました。
また、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は25日、中朝両国の国境に関する会議が開かれたと伝えました。
中国側は劉次官、北朝鮮側は外務省のパク・ミョングク次官が出席し、中朝国境での新たな橋の建設などを話し合ったということです。
北朝鮮は先月、5回目の核実験を強行し、国連安全保障理事会が追加の制裁に向け水面下の協議を続けていて、劉次官がピョンヤン滞在中、北朝鮮側と核やミサイル開発の問題についても話し合うのではないかという見方が出ています。
ただ、中国は北朝鮮の市民生活を圧迫する厳しい制裁には慎重で、北朝鮮とは現在も国境の既存の橋などを通じて活発に貿易を続けていて、25日の会議からも北朝鮮との経済交流は続けようという中国の姿勢が鮮明になっています。