OPEC=石油輸出国機構の一部の加盟国とロシアなど非加盟の主要産油国は、トルコで会合を開き、原油価格の上昇に向けた生産調整について今月下旬に改めて会合を開いて、本格的に協議することで一致しました。
カタールなどOPECの一部の加盟国と、ロシアなど非加盟の主要産油国は、12日、トルコのイスタンブールで会合を開きました。
OPECは先月28日、原油価格の上昇に向けて、事実上、減産することで合意していて、会合では、OPEC側がロシアなどに生産調整に協力するよう求めました。
これに対し、ロシアなどは、前向きな姿勢を示したとみられ、今月28日から29日にオーストリアのウィーンで改めて会合を開いて、生産調整について本格的に協議することで一致しました。
OPECなどは、シェールオイルの生産拡大で、世界最大の産油国となったアメリカも会合に招くとしています。
原油の生産調整をめぐっては、ロシアのプーチン大統領が今月10日に協力する用意があると表明し、これを受けて原油価格が大きく上昇するなど、合意に向けて市場の期待が高まっています。
ただ、OPECは、来月開く総会で、加盟国ごとの生産量の上限など、減産の実施に向けた詳細を決めるとしていることから、ロシアなど、非加盟国としては、OPECが実際に減産に踏み切るのか見極めたいという思惑もあり、今月下旬の会合で、協議がどこまで進展するのか注目されます。