世界の女性のキャリアについて考えるセミナーが都内で開かれ、国賓として日本を訪れているベルギーのマチルド王妃のほかに、東京都の小池知事や安倍総理大臣の昭恵夫人なども参加して活発な議論が交わされました。
このセミナーは、日本とベルギーの友好150周年を記念して今週からベルギーの国王夫妻が日本を訪れているのに合わせ、ベルギーの地域政府が開いたものです。
この中で、国連の持続可能な開発目標のキャンペーンに参加し、世界の女性の地位の向上に熱心に取り組んでいるマチルド王妃は、「世界にはいまだに女性が初等教育を受けられない国もある。女性の健康を管理し教育を普及させることは女性の社会的地位を向上させる鍵を握っている」と述べ、国際社会が一致して女性の社会参加をあと押しする必要性を訴えました。
セミナーには、東京都の小池知事や安倍総理大臣の昭恵夫人などもパネリストとして参加し、日本の女性を取り巻く状況についても活発な議論が交わされました。このうち小池知事は、職員の残業を制限したり待機児童を減らしたりする東京都の取り組みを紹介し、「さまざまな施策を通じて女性を制約してきた『ガラスの天井』を壊そうとしており、皆さん一人一人にもそこに飛び込んでもらいたい」と述べ、女性の社会参加を広げるよう呼びかけていました。