米財務長官 世界経済底上げに政策総動員が重要と強調
日付:
2016-10-08
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アメリカのルー財務長官は、ワシントンで開かれたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議の終了後に記者会見し、日本の新たな経済対策などを例に挙げ、低成長が続く世界経済を底上げするには財政や金融、構造改革などの政策を総動員することが重要だという考えを強調しました。
日本やアメリカ、中国など主要20か国によるG20の財務相・中央銀行総裁会議は6日、ワシントンで開かれ、閉幕しました。
アメリカのルー財務長官は7日、会議終了後の記者会見で、「日本は消費税率の引き上げを先送りしたうえで、経済対策のため補正予算案を発表した」と、日本の新たな経済対策などを例に挙げ、低成長が続く世界経済を底上げするには財政や金融、構造改革といった政策を総動員することが重要だという考えを強調しました。
また、ルー財務長官はアメリカの大統領選挙などで、保護主義的な貿易政策を支持する動きが広がっていることを踏まえ、仕事を失った人たちなどの不満に対処する必要があるという考えを示し、そのためには失業者に対する職業訓練や大企業や富裕層の課税逃れへの対策が重要だと指摘しました。