トランプ氏にも財団問題浮上=州司法長官に贈賄か―米大統領選
日付:
2016-09-10
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米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が慈善団体「クリントン財団」に絡む便宜供与疑惑の追及に苦しむ中、共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)にも「トランプ財団」を通じた贈賄疑惑が浮上した。今後の展開によっては、トランプ氏が11月の投開票日を前に失速する可能性もある。トランプ氏に持ち上がった疑惑は、自身が経営する不動産セミナー「トランプ大学」が詐欺の疑いで検察当局の調べを受けるのを免れるため、2013年に財団を通じてフロリダ州のパム・ボンディ司法長官側に2万5000ドル(約250万円)を渡したのではないかというものだ。米メディアによると、ボンディ氏の下には当時、大学に授業料をだまし取られたという訴えが多数寄せられていた。ボンディ氏は同年9月、大学を調べることを検討していると表明。しかし、4日後に自身を支援する政治団体が財団から寄付を受けると、ほどなく調べないことを決定した。疑惑が米メディアで騒がれ始めると、トランプ氏は5日、記者団に「彼女とそれ(寄付)について話したことは一度もない」と真っ向から否定。しかし、ボンディ氏の報道担当者は、ボンディ氏がトランプ氏に電話で寄付を頼んだことを認めており、双方の証言は食い違っている。