7月19日、第9回中欧経済貿易ハイレベル対話がビデオ会議形式で開催された。中欧双方はマクロ経済、産業チェーンのサプライチェーン、貿易と投資、金融協力の4つのテーマをめぐって、実務的で率直で効率的な討論を行い、交流は建設的である。双方はマクロ経済政策の協調、産業チェーンのサプライチェーン協力、WTO改革、市場開放の拡大、中欧地理標識協定の実施、動植物検査検疫、金融業の双方向開放と監督管理協力などについて一連の成果と共通認識に達した。

商務省の報道官は、双方は世界の政治経済情勢に深刻な変化が生じており、健康で安定した中欧関係と中欧経済貿易関係は世界の発展と繁栄に有利であると考えていると述べた。

双方は、世界経済が直面する課題に共同で対応し、世界経済の金融市場の安定を維持することで合意した。双方はマクロ経済政策の意思疎通と協調を強化し、世界の食糧とエネルギー安全などの分野で協力を強化し、共同で世界経済金融の安定を促進する。双方は引き続き中欧のマクロ経済政策対話、中欧の財金対話メカニズムの役割を発揮したい。

双方は世界の産業チェーンのサプライチェーンの安定を維持することに合意した。双方は疫病の予防・抑制における協調・協力を強化し、産業チェーンのサプライチェーンに対する疫病の影響を減らすよう努力する。双方は中欧班列を含む貿易通路の安全な円滑化を共同で保障し、産業チェーンサプライチェーン分野の交流を増進することに合意した。双方は工業・情報化部装備工業発展センターと欧州委員会連合研究センターの新エネルギー自動車などの分野に関する協力協議が積極的に進展することを歓迎し、できるだけ早く関連協議に署名することを望んでいる。

双方はWTOを核心とし、規則に基づく多国間貿易体制を維持し、強化することに合意した。双方はWTO第12回閣僚級会議が得た各成果を歓迎し、関連成果を共同で推進し、中欧WTO改革連合工作グループの下で対話を続け、WTO改革ロードマップ及びその他の重要議題について討論することに同意した。

双方は企業のためにより良いビジネス環境を創造することに同意した。双方は貿易と投資の自由化・利便化を積極的に推進し、相互開放に力を入れ、公平な競争を促進し、知的財産権を保護し、ビジネス環境を絶えず最適化する。双方は『動物衛生と検疫事務の協力深化に関する中欧の了解覚書』の調印を歓迎し、動物衛生、輸出入食品の安全などの分野での協力をさらに深化させたい。双方は第2陣の中欧地理標識リストをできるだけ早く公示し、農産物貿易規模を拡大し、双方の民衆の需要をよりよく満たすことに同意した。中国側はEUが最近打ち出した国際調達ツール、外国補助金審査、炭素国境調整メカニズムなどの貿易政策に関心を示し、欧州側が制限的、差別的な貿易措置を慎重に打ち出すことを望んでいる。

双方は金融業の双方向開放と監督管理協力をさらに推進することで合意した。双方は条件に合った金融機関の相手市場への投資展業を歓迎した。双方はグリーン金融協力を強化し、「共通分類目録」の普及と整備を推進することに合意した。中国側は中国の中央相手方（CCP）監督管理などの効果に関する欧州側の決定を歓迎し、双方はすでに上海清算所の監督管理協力について了解覚書に署名した。中国側は、主要なEU金融機関の炭素排出削減支援ツールへの組み入れに関する欧州側の支持範囲、EU保険会社が一度に1つ以上の支店の設立を申請し、華融系リース会社の省をまたぐ経営審査などの問題に関する欧州側の訴えを積極的に考慮したいと考えている。