北京と貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県の山奥にある観測基地という仕事の面でも生活の面でもまったく環境が異なるその2つの場所を行き来する生活に甘恒謙さんはとっくに慣れたという。世界最大の電波望遠鏡・FASTの調整グループの副グループ長である甘さんは1年の3分の1を観測基地で過ごす。甘さんは2004年に国家天文台に就職して以降、中国で「天眼の父」と呼ばれている科学者でFASTのチーフエンジニアである故・南仁東氏の下で長年FASTに関わる業務を担当してきた。そんな甘さんは現在、FASTの調整において、望遠鏡の電気系統の運行やメンテナンスを担当している。人民日報が報じた。