中国国家博物館と平山郁夫シルクロード美術館が共同で開催する「平民の心情——平山郁夫のシルクロード文化財コレクション」が27日、北京で開幕し、来年2月14日まで開催される。中国新聞網が報じた。
故平山氏(1930—2009)は、現代日本画画家の巨匠で、その仏教を題材にした絵画は日本画界でも独特の存在だった。平山氏は長年、敦煌文化財の保護の協力に力を入れ、中日文化交流にも多大な貢献をし、中国政府から表彰されたこともある。また、数十年かけて中央アジアやインドなどの芸術、文化を探る旅をし、平和主義者として、戦争や紛争がある地域の文化財を保護するために尽力し、多くの資金を投じた。
平山郁夫シルクロード美術館の平山東子副館長によると、今回の展示では、同館が厳選した西暦前2000年から西暦8世紀の陶器や金・銀の器、彫刻・塑造、絵画など文化財200点(セット)が展示されるほか、中国国家博物館の所蔵品1点も展示されている。