近年、日本では「苔(コケ)」に夢中になる女性が増加しており、山に行って苔を観察して、その知識を深める散歩プログラムなどが人気となっている。
苔を観察するプログラムに参加する人たちは、トレッキングウェアを着て、ルーペや写真撮影用のスマホ、筆記用具を手に、経験豊富なガイドと共に山の中へ行き、苔を至近距離で観察する。
苔は、日本庭園では欠かせない存在で、大きな庭園だけでなく、小さな盆栽でも、苔を使って情緒ある雰囲気が作り出される。土や岩の上が深緑の苔で覆われていると、深く趣のある雰囲気となり、見る人の心を癒してくれる。苔を観察するプログラムが人気になったことで、一般の人が、「脇役」的存在でありながらも、重要な役割を担っている苔に触れ、それに関する知識を増やすことができるようになった。そして、苔だけでなく、生態環境の保護にもつながる。